医療法人昨雲会 飯塚病院附属有隣病院

椎間板酵素注入療法実施可能施設として認定されました!

2020年4月1日、有隣病院が一般社団法人日本脊椎脊髄病学会 椎間板酵素注入療法実施可能施設として認定されました。

脊椎外科指導医は 公立大学法人 福島県立医科大学会津医療センター 整形外科・脊椎外科学講座 白土修 教授です。

椎間板酵素注入療法とは?

椎間板内に酵素を含んだ薬剤を直接注入して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。当院では、この椎間板酵素注入療法にヘルニコアという薬剤を使用します。

ヘルニコアについて

背骨と背骨の間のクッションの役割を持つ椎間板の内部には、髄核という組織があります。この髄核が後方に飛び出て、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。

ヘルニコアはヘルニアを起こしている髄核に直接注射して治療を行う椎間板酵素注入療法の薬剤です。髄核には保水成分が豊富にあるため、ヘルニコアを髄核に注射することで、有効成分のコンドリアーゼが髄核内の保水成分を分解し水分による膨らみを和らげます。結果として神経への圧迫が改善し、痛みや痺れなどの症状が軽減すると考えられています。

椎間板酵素注入療法の注意点

  • 投与によるアナフィラキシーの発現(かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛、吐き気などの消化器症状、視野が狭くなるなどの視覚症状)の可能性があります。アレルギー体質の方はヘルニコアの治療に注意が必要です。
  • 過去に椎間板酵素注入療法を受けたことのある方は、再度この治療法を受けることはできません。
  • ヘルニアの形や出ている位置によっては、椎間板酵素注入療法の適応とならないこともございます。
  • 腰椎不安定症のある患者様、またその疑いのある患者様には椎間板酵素注入療法を行うことができません。